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私的かぐや姫

2回めのかぐや姫の物語を見ました。
ここまで気に入ったというか、はまった映画はあんまりないなあ。

レミゼは2回みたかったけど公開期間が終わっちゃったのでDVDで。
図書館戦争は映画館で2回、さらにDVD。

そして今回の。



なんでこんなにどストライクなのかというと、きっとわたしが国語教師だからだと思うんだ。


これまでわたしにとって、竹取物語は単なる教材だった。
魅力を感じたことなんかなかった。
避けては通れない、中1の教材。

自分の中学時代もそうだし、去年の教員生活もそう。
現代語に訳し、単語を覚え、テストに答える。
ただそれだけ。

日本最古の物語なんだよ、っていうけれど、物語の楽しさである心情理解はまったくしなかったそういえば。
今思うと、これって古典の学習における落とし穴かもね。
学んでいるのは物語なのに…


高畑監督は、ただの教材を物語に高めてくれた。
竹取物語が、自分の中でものすごく奥深くて豊かなものになった。

特に、教科書でいう蓬莱の玉の枝。
映画の中では別にそんなおもしろくない場面だけど、そうかここにたどり着くまでにこんなことがあったんだ…姫の心はこんなふうだったんだ…って。
そうか…あの人はこんなふうに偽の冒険談を語ったのか…って。

姫の幸せを願うが空回りの翁。


にせもの!
にせもの!
みーんなにせもの!

と狂い叫ぶ姫と、よりそう嫗。

みんなの心の動きがこんなに丁寧に描かれているから。


生きるってすばらしいんだ。
生きていればもちろん苦しいこともある。
心がざわめいて、憎悪や悲しみがこらえられないこともある。
それを月では穢れというのかな…
それでも四季の美しさを感じて、人間らしく生きる喜びを感じて、わたしたちは生きてるんだ。



天人たちのなんともいえない明るい音楽が、ものすごい絶望感を味合わせてくれる。
久石さんは天才ですか。


でも、1回めはただただ絶望感とか、無力感とか、そういう感じで泣いてしまったんだけど…
2回めは感動もまざってた。かな。

かぐや姫は、たしかにここで生きたんだ。

エンディング曲もよく聞いたら、すべてをまとめて、つなげるような歌詞で。
じんわりくる…


みてよかった。
だいすきな映画になりました。




わたしの中で、ジブリNo.1は問答無用でナウシカです。
映画もだけど、まんがが好きすぎるんです。
何度読み返しても、新しい発見がある。
考察が変わる。

でも、そこに並ぶかも。
ジャンルはまったく違うけど…

穢れた地でも、生きているんだ。
喜びを感じて!

なんとなく、にてる。
そう思うのはわたしだけかもね。
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今日もわくわく◎


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でもやっぱりポジティブ

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最大限楽しみたいから。

夢は叶える
そしてもうひとつ欲張るのならば

“幸せでありますように”

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